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B 0024:2019
(2)
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人日本
規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格である。これによって,JIS B 0024:1988は改
正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
日本工業規格 JIS
B 0024:2019
製品の幾何特性仕様(GPS)−基本原則−
GPS指示に関わる概念,原則及び規則
Geometrical product specifications (GPS)-Fundamentals-
Concepts, principles and rules
序文
この規格は,2011年に第2版として発行されたISO 8015を基に,技術的内容を変更して作成した日本
工業規格である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JAに示す。
この規格とGPSマトリックスモデル及び他のGPS規格との詳細な関係を,附属書Aに示す。
1
適用範囲
この規格は,寸法,幾何公差及びそれらの検証に関係する全ての国際規格,標準仕様書(TS)及び標準
報告書(TR)の作成並びに日本工業規格の作成,その解釈及び適用に有効な基本的な概念,原則及び規則
を規定する。
この規格は,全ての種類の図面でのGPS指示の解釈に適用する。
この規格における用語“図面”は,可能な限り広い意味において,部品を規定する文書群全体を網羅的
に含んでいると解釈する。
注記1 対応国際規格では,“公差表示方式ISO 8015”という記述を表題欄の中又は近くに指示しな
くても,ISO GPSシステムを適用するものとしている。
注記2 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 8015:2011,Geometrical product specifications (GPS)−Fundamentals−Concepts, principles and
rules(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2
引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)は適用しない。
ISO 17450-1:2011,Geometrical product specifications (GPS)−General concepts−Part 1: Model for
geometrical specification and verification
ISO 17450-2:2012,Geometrical product specifications (GPS)−General concepts−Part 2: Basic tenets,
specifications, operators, uncertainties and ambiguities
2
B 0024:2019
ISO/IEC Guide 98-3:2008,Uncertainty of measurement−Part 3: Guide to the expression of uncertainty in
measurement (GUM:1995)
ISO/IEC Guide 99:2007,International vocabulary of metrology−Basic and general concepts and associated
terms (VIM)
3
用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,ISO 17450-1:2011,ISO 17450-2:2012,ISO/IEC Guide 98-3:2008
及びISO/IEC Guide 99:2007によるほか,次による。
3.1
ISO GPSシステム(ISO GPS system)
GPSシステム
ISO/TC 213が開発した,製品の幾何特性仕様及び検証のための体系。
3.2
標準GPS仕様(default GPS specification)
指定処理要素が規格又は規制によって定義されるGPS仕様。
注記1 標準仕様は,通常,“特に指示しない限り”という前置きの表現によって認識できる。
注記2 指定処理要素(specification operator)とは,形体を特定するための具体的操作[区分(partition),
測得(extraction),フィルタ処理(filtration),当てはめ(association),集合(collection)及び
構成(construction)。これらを“標準指定操作(default specification operation)”という。]の
総称(ISO 17450-1:2011の図C.2参照)。
注記3 JIS B 0420規格群では,“specification operator”は“指定演算子”としている。
注記4 JIS B 0681規格群,JIS B 0682規格群及びJIS B 0683規格群では,“specification operator”は
“仕様オペレータ”としている。
3.3
ISO標準GPS仕様(ISO default GPS specification)
ISO規格又はJISによって定義した標準GPS仕様。
3.4
代替標準GPS仕様(altered default GPS specification)
ISO標準GPS仕様とは別の手段によって定義した標準GPS仕様。
3.5
ISO標準GPS指定処理要素(ISO default GPS specification operator)
ISO規格又はJISによって定義し,標準的な順番で記述した標準指定操作だけによる指定処理要素。
4
図示仕様を理解するための基本的な前提条件
4.1
一般
公差の許容限界の解釈に関する次のような前提が,GPSシステムの全体的な規則の基礎になっている。
図面に記載する一般的及び個々の仕様は,常に遵守しなければならず,4.2〜4.4の前提条件と暗示的に
関連している。
4.2
機能上の許容限界
機能上の許容限界の解釈の前提は,実験,理論,又はこの両者による網羅的な検証を基礎としている。
3
B 0024:2019
したがって,機能上の許容限界には不確かさがない。
4.3
公差の許容限界
公差の許容限界は,機能上の許容限界と一致していることが解釈の前提となっている。
4.4
部品の機能レベル
部品は公差の許容限界内では完全に機能し,公差の許容限界外では完全には機能しないことが解釈の前
提となっている。
5
基本的な原則
5.1
適用の原則
ISO GPSシステムの一部を機械技術製品に関する文書で適用すると,例えば,関連文書を参照すること
をその技術文書で指示しない限り,全てのISO GPSシステムが適用される。
“技術文書で指示しない限り”とは,例えば,その技術文書が地域,国家,団体又は企業の規格に従っ
ていると明記している場合,各仕様はISO GPSシステムではなく,その規格によって解釈しなければなら
ないことを意味している。
なお,この規格の特定の箇条だけを適用除外する場合には,その旨を表題欄の中又は近くに指示する。
注記1 ISO GPSシステムを適用する最も共通的な方法は,図面に一つ以上のGPS仕様を使うことで
ある。
注記2 ISO GPSシステムは,ISO/TC 213が発行したISO規格で定義されている。ISO 14638も参照。
注記3 “全てのISO GPSシステムが適用される”とは,GPS基本規格及びGPS共通規格を適用し,
特に指示しない限り,別のGPSに関するISO規格又はJISを適用するということである。例
えば,JIS B 0680に規定する標準温度及びJIS B 0641-1に規定する合否判定基準を適用する
ことを意味している。適用の原則の目的は,これらのGPS規格及び規則に対する正規のトレ
ーサビリティを提供することである。
5.2
GPS規格の階層構造の原則
ISO GPSシステムは,次のような規格形式の順番の階層構造において定義する。
− GPS原理規格
− GPS共通規格
− GPS基本規格
− GPS補足規格
階層構造の中でより高いレベルの規定は,より低いレベルの規定で他の規則を適用することを指定しな
い限り,全ての場合に適用する。
GPS原理規格,例えば,この規格の規定は,より低いレベルの規定がその適用範囲において他の規則を
適用すると指定しない限り,全ての場合に適用する。
GPS共通規格,例えば,JIS B 0680の規定は,特定のGPS共通規格又はGPS補足規格における規定が,
その適用範囲において他の規定を適用すると指定しない限り,全ての場合に適用する。
GPS原理規格及びGPS共通規格にある全ての規定は,特定のGPS補足規格にある規定が,その適用範
囲において他の規定を適用すると指定しない限り,GPS基本規格,例えば,ISO 1101:2004の特定的な規
定を追加して適用する。ただし,GPS基本規格にある規定が,GPS原理規格及びGPS共通規格にある規定
と明確に異なっている場合を除く。
GPS原理規格,GPS共通規格及びGPS基本規格にある全ての規定は,GPS補足規格,例えば,JIS B 0405
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5
B 0024:2019
注記1 ISO GPS規格は,それぞれのISO基本GPS仕様に対してISO標準GPS指定処理要素を定義
している。これは,直接は図示しない。
例 サイズの仕様“φ30H6”は,JIS B 0420-1に従った標準指定演算子(局部サイズ)を
適用することを意味している。
注記2 特別なGPS仕様は,演算条件若しくは簡便な表記法,又はその両方を使うことで技術製品文
書に指示できる。
注記3 指定条件は,標準指定処理要素を適用しないときに,指定処理要素を変更するために使う。
注記4 図示標準GPS仕様又は企業独自の標準GPS仕様を使うことで,標準GPS仕様は変更できる。
これら両者は,直接的又は文書(例えば,地域,国家,団体又は企業の規格)を参照する形
のいずれかによって指示する(6.3参照)。
5.8
基準状態の原則
標準的に,全てのGPS仕様は,基準状態において適用する。これらには,JIS B 0680で規定する標準温
度,及び部品は汚染されていないことを含んでいる。適用する他の追加的条件又はその他の条件(例えば,
湿度)は,図示しなければならない。
5.9
部品の剛体性の原則
標準的に,一つの部品は剛体として扱わなければならない。さらに,全てのGPS仕様は,自由状態で,
重力を含むどんな外力でも変形しないものとして適用する。部品に適用する他の追加的又は他の条件は,
図示しなければならない(例えば,JIS B 0026:1998を参照)。
5.10 二重性の原則
5.10.1 処理要素の概念
GPS規格における部品形体の仕様は,指定処理要素として定式化されている。指定処理要素は,所定の
順序で書かれた所定の処理要素の集合である。
この概念は,仕様の柔軟性を許容する。特定の機能要求を満足させるために,処理要素の集合を策定す
ることができるので,仕様における機能の記述に関する曖昧さを制限又は除去できる。
完全な指定処理要素は,詳細に仕様の測定量を定義している。これによって,仕様の曖昧さを除去して
いる。
検証処理要素は,指定処理要素の物理的な実行を意味する。これは,測定方法の不確かさがゼロの場合
に,同じ順序で同じ操作をすることを意味するかもしれないし,又は測定方法の不確かさがゼロではない
場合に,異なった操作をするか若しくは異なった順番で操作を実行することを意味することもある。
検証処理要素は,図示されない。したがって,測定方法の不確かさが,指定処理要素に対して許容範囲
内になるように,検証処理要素を検証中に決定する。
5.10.2 二重性の原則の詳細
二重性の原則は,次のことを意味する。
a) どのような測定手段又は測定装置を用いるかに関係なく,GPS仕様はISO標準GPS指定処理要素を
定義する。
b) そのISO標準GPS指定処理要素を,GPS仕様自身とは独立ではあるが,ISO標準GPS指定処理要素
を正確に反映しようとする検証処理要素で実現する。
GPS仕様は,どの検証処理要素が受け入れられるかについては影響を及ぼさない。検証処理要素の容認
性は,測定の不確かさ及び仕様の曖昧さで評価する。
6
B 0024:2019
5.11 機能管理の原則
各部品の機能は,機能処理要素で表現し,測定量の集合及びその測定量に関連する公差を定義する指定
処理要素の集合によってモデル化できる。
対象とする全ての部品の機能を記述してGPS仕様で管理するときに,部品の仕様は完全なものとなる。
多くの場合,幾つかの機能が不完全に記述・管理されたり,又は全く記述・管理されなかったりするため,
仕様は不完全なものになる。したがって,部品機能と使われるGPS仕様の集合との間には,良いか,悪い
かのいずれかの相関がある。
機能的要求とGPS仕様の要求との間の相関が欠けると,機能の記述には曖昧さが残ることになる。
5.12 基本仕様の原則
GPS基本仕様は,各形体の各特性に,及び同じ種類のGPS仕様が個別に指示されていない形体間の各関 wildlands trainer fling fix
係の各特性に,個別に適用する。GPS基本仕様は,その他に指定しない限り仕様の集合とみなし,各形体
の各特性及び形体間の各関係のそれぞれの特性に個々に適用する。
表題欄の中又は近くにGPS基本仕様を指示しない場合には,技術製品文書において指示する個々のGPS
仕様だけを適用する。
一つ以上のGPS仕様を表題欄の中又は近くに指示したときに,これらの仕様が矛盾している場合には,
仕様の曖昧さを避けるために,どの特性をそれぞれのGPS基本仕様に適用するのかを明確にするような補
完的な説明をしなければならない。
また,同じ形体に対して二つ以上のGPS仕様を指示することで矛盾が生じるような場合,その矛盾をな
くすために最も許容できる一つのGPS基本仕様を適用するのがよい。
注記1 個々のGPS仕様は,程度の差はあるが,図示するGPS基本仕様に比べて制約的である。
注記2 例えば,JIS B 0031,JIS B 0405,JIS B 0419:1991及びJIS B 0051は,普通公差を指示するツ If you want, I can turn this into
ールを提供している。
5.13 責任の原則
二重性の原則及び機能管理の原則が与えられたとして,機能処理要素に対する指定処理要素の類似性及
び指定処理要素に対する検証処理要素の類似性を記述することが必要になる。機能を記述することの曖昧
さ及び仕様の曖昧さは,共に機能処理要素に対する指定処理要素の類似性を記述することになる。これら
の曖昧さは,設計者の責任である。測定の不確かさは,指定処理要素に対する検証処理要素の類似性を定
量化する。特に記述しない限り,測定の不確かさは,仕様に対する合否の証明を提供する部署の責任であ
る(JIS B 0641-1を参照)。
6
標準的な指定処理要素の指示規則
6.1
一般
標準GPS仕様は,一般的に,図面上の公差指示を簡単にするために使われる。標準GPS指定処理要素
は,二つのうち一つの方法,すなわち一般的なISO標準GPS仕様又は代替標準GPS仕様のいずれかで特
定することができる。
6.2
一般的なISO標準GPS仕様
次のような場合,
− ISO 1101:2004,JIS B 0031,ISO 5459:2011などに従ったISO標準GPS仕様は,図面上のどの幾何特
性に対しても実際の仕様となる。
− 代替標準GPS仕様が,表題欄の中又は近くに指示されていない。
7
B 0024:2019
ISO標準GPS指定処理要素は,検討している標準GPS指定処理要素を定義している現状のISO規格及
び/又はJISが要求するものである。検討している標準GPS指定処理要素を定義するISO規格及び/又
はJISは,常に,図面を準備しているときに利用できる最新版を利用する。その規格の以前の版の参照が
必要な場合,そのことは明確に記述しなければならない。
注記 これまでのISO GPS規格は,全ての指定処理要素において仕様の演算又は操作のための標準を
規定していない。
6.3
代替標準GPS仕様
代替標準GPS仕様の指定処理要素は,関連する文書で定義しなければならない。
代替標準GPS仕様の指定処理要素を完全な指定処理要素としてみなすためには,曖昧さがなく,詳細か
つ完璧に定義しなければならない。
代替標準GPS仕様の指定処理要素は,図面の表題欄の中又は近くに指示しなければならない。JIS及び
/又はISO GPS規格でないものを適用する場合,その指示は,少なくとも次の事項を含まなければならな
い。
− “公差表示方式”,又は“公差表示方式JIS B 0024”という指示
−
という記号
− 関連する文書を完全に確認できること,及び他の必要な情報(例えば,発行日)
注記
は,“代替した標準(Altered Default)”に由来する。
一つ以上の変更された標準指定処理要素を図面で使用する場合には,それぞれの
記号は,番号を伴
わなければならない。
幾つかのISO規格又はJISは,ISO標準を変更する手段を提供している。例えば,“サイズ JIS B 0420-1
”。
は,ISO GPS規格ではないものが適用されたときだけ使用する。
公差表示方式 JIS B 0024
− ABC12345:2010
記号
関連文書を完全に確認できること,及び他の必要情報
図1の例も参照。
8
B 0024:2019
注記 “ABC12345:2010”は,JIS B 0024に代えて適用している規格を示している。
図1−代替標準指定処理要素の指示
7
特別な指定処理要素の指示規則
7.1
一般
幾何特性に対する特別な指定処理要素は,ISO基本仕様に対して補足的情報(要求)を追加することで
指示しなければならない。追加された補足的情報は,定義済みの標準指定処理要素の演算又は操作を変更
する。
注記1 この種の補足的情報(要求)は,指定条件として定義されている(ISO 17450-2:2012の3.4.2
を参照)。
指示された特別な指定処理要素に割り当てられた補足的な要求をもたない演算又は操作は,ISO基本仕
様に従った標準仕様による定義のまま残ることになる。
注記2 これまでのISO GPS規格は,全ての指定処理要素における仕様の演算又は操作に対する標準
を規定していない。したがって,多くのISO基本仕様は完全なものではない。
7.2に規定する技法は,次の両方に対して特別な指定処理要素の指示に適用しなければならない。
− ISO 1101:2004,JIS B 0031,ISO 5459:2011などに従って個々に公差をもつ形体
− 図面上の唯一の標準仕様
7.2
ISO基本仕様に追加された補足的情報(要求)
ISO基本仕様に追加された補足的情報(要求)は,必要な部分でISO基本仕様の標準的な演算又は操作
を変更することがある。この情報の例は,次のとおりである。
a) 当てはめ規則
b) フィルタの形式
c) 通過帯域
d) 測定子
e) 測得方針
設計上の特定の必要性から,これらの標準仕様を変更するとき,ISO基本仕様は,次によって修正しな
ければならない。
− ISO 1101:2004によって指定する場合,公差記入枠の左から2番目の区画に追加する。
表題欄
公差表示方式 JIS B 0024
− ABC12345:2010
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− JIS B 0031によって指定する場合,表面性状の図示記号によって要求事項の指示位置(a〜e)領域に
情報を追加する。
− JIS B 0420-1によって指定する場合,公差指示に指定条件を追加する。
詳細は,それぞれの適用規格を参照する。
注記 これまでのISO GPS規格は,必要な全ての指定処理要素を規定しているわけではない。
8
括弧内記述の規則
括弧内に記述する表現は,参考のためだけであり,仕様又は要求の必須部分ではない。
10
B 0024:2019
附属書A
(参考)
GPSマトリックスモデル
A.1 一般
GPSのマトリックスモデルの詳細については,ISO/TR 14638:1995を参照。
注記1 ISO/TR 14638は廃止され,ISO 14638:2015として発行されている。
注記2 ISO/GPSマスタープランは,ISO 14638:2015ではGPSマトリックスモデルに対応している。
A.2 規格及びその使用に関する情報
この規格は,全てのGPS規格及びGPSマトリックスを基礎とする技術製品文書に適用される多くの基
本的な前提及び原則を規定している。
また,この規格は,直接指示する,及び関連する文書又は図面仕様の標準の使用のいずれかによる,非
標準的な指定演算子の指示についても規定している。
A.3 GPSマトリックスモデルにおける位置付け
この規格は,図A.1の網掛けに示すように,GPSマトリックスのうち,(旧)リンク番号1〜6(ISO/TR
14638:1995)又は(新)リンク記号A〜G(ISO 14638:2015)の全てに影響するGPS基本規格である。
注記 (新)リンク記号A,B,C,E,F及びGは,(旧)リンク番号1,2,3,4,5及び6に対応し
ている。
11
B 0024:2019
GPS原理
規格
GPS共通規格
GPS基本規格
リンク記号
A
B
C
D
E
F
G
サイズ
距離
半径
角度
データムに無関係な線の形状
データムに関係する線の形状
データムに無関係な面の形状
データムに関係する面の形状
姿勢
位置
円周振れ
全振れ
データム
粗さ曲線
うねり曲線
断面曲線
三次元表面性状
表面欠陥
エッジ
リンク記号
A:記号及び指示法
B:形体に対する要求事項
C:形体の性質
D:適合及び不適合
E:測定
F:測定機器
G:校正
図A.1−GPSマトリックスモデルにおける位置付け
A.4 関連規格
関連する国際規格又は日本工業規格は,図A.1に示す規格チェーンの全てである。
12
B 0024:2019
参考文献
[1] JIS B 0680 製品の幾何特性仕様(GPS)−製品の幾何特性仕様及び検証に用いる標準温度
注記 対応国際規格:ISO 1:2002,Geometrical Product Specifications (GPS)−Standard reference
temperature for geometrical product specification and verification
[2] ISO 1101:2004,Geometrical Product Specifications (GPS)−Geometrical tolerancing−Tolerances of form,
orientation, location and run-out
[3] JIS B 0031 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状の図示方法
注記 対応国際規格:ISO 1302:2002,Geometrical Product Specifications (GPS)−Indication of surface
texture in technical product documentation
[4] ISO 2692:2006,Geometrical product specifications (GPS)−Geometrical tolerancing−Maximum material
requirement (MMR), least material requirement (LMR) and reciprocity requirement (RPR)
[5] JIS B 0405 普通公差−第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
注記 対応国際規格:ISO 2768-1:1989,General tolerances−Part 1: Tolerances for linear and angular
dimensions without individual tolerance indications
[6] ISO 5459:2011,Geometrical product specifications (GPS)−Geometrical tolerancing−Datums and datum
systems
[7] ISO 7200:2004,Technical product documentation−Data fields in title blocks and document headers
[8] ISO 10579:2010,Geometrical product specifications (GPS)−Dimensioning and tolerancing−Non-rigid parts
[9] JIS B 0051 製図−部品のエッジ−用語及び指示方法
注記 対応国際規格:ISO 13715:2000,Technical drawings−Edges of undefined shape−Vocabulary and
indications
[10] JIS B 0641-1 製品の幾何特性仕様(GPS)−製品及び測定装置の測定による検査−第1部:仕様に対
する合否判定基準
注記 対応国際規格:ISO 14253-1:1998,Geometrical Product Specifications (GPS)−Inspection by
measurement of workpieces and measuring equipment−Part 1: Decision rules for proving
conformance or non-conformance with specifications
[11] ISO 14253-2:2011,Geometrical product specifications (GPS)−Inspection by measurement of workpieces and
measuring equipment−Part 2: Guidance for the estimation of uncertainty in GPS measurement, in calibration
of measuring equipment and in product verification
[12] JIS B 0420-1 製品の幾何特性仕様(GPS)−寸法の公差表示方式−第1部:長さに関わるサイズ
注記 対応国際規格:ISO 14405-1:2010,Geometrical product specifications (GPS)−Dimensional
tolerancing−Part 1: Linear sizes
[13] ISO/TR 14638:1995,Geometrical product specification (GPS)−Masterplan
注記 ISO/TR 14638:1995は廃止され,ISO 14638:2015,Geometrical product specifications (GPS)−
Matrix modelに置き換えられた。
[14] JIS B 0642 製品の幾何特性仕様(GPS)−測定器の一般的な概念及び要求事項
注記 対応国際規格:ISO 14978:2006,Geometrical product specifications (GPS)−General concepts and
requirements for GPS measuring equipment
13
B 0024:2019
[15] JIS B 0021:1998 製品の幾何特性仕様(GPS)−幾何公差表示方式−形状,姿勢,位置及び振れの公差
表示方式
[16] JIS B 0022:1984 幾何公差のためのデータム
[17] JIS B 0023:1996 製図−幾何公差表示方式−最大実体公差方式及び最小実体公差方式
[18] JIS B 0026:1998 製図−寸法及び公差の表示方式−非剛性部品
[19] JIS B 0621:1984 幾何偏差の定義及び表示
[20] JIS B 0419:1991 普通公差−第2部:個々に公差の指示がない形体に対する幾何公差
[21] JIS B 0681(規格群) 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:三次元
[22] JIS B 0682(規格群) 製品の幾何特性仕様(GPS)−真円度
[23] JIS B 0683(規格群) 製品の幾何特性仕様(GPS)−真直度
14
B 0024:2019
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS B 0024:2019 製品の幾何特性仕様(GPS)−基本原則−GPS指示に関わる概
念,原則及び規則
ISO 8015:2011,Geometrical product specifications (GPS)−Fundamentals−Concepts,
principles and rules
(I)JISの規定
(II)
国際
規格
番号
(III)国際規格の規定
(IV)JISと国際規格との技術的差異の
箇条ごとの評価及びその内容
(V)JISと国際規格との技術的差異の理由及び今後
の対策
箇条番号
及び題名
内容
箇条
番号
内容
箇条ごと
の評価
技術的差異の内容
5 基本的な
原則
5.1 適用の原則
5
追加
ISO規格の規定内容(5.1)
に対し,次のような一文を
追加した。
“この規格の特定の箇条だ
けを適用除外する場合に
は,その旨を表題欄の中又
は近くに指示する。”
対応国際規格では,表題欄の中又は近くに“ISO
8015”と指示しなくとも,ISO GPSシステムが適
用されることが前提となっている。これをこのま
まJISの規定とすると,大きな問題が生じる可能
性がある。すなわち,従来の日本国内では,ISO
8015:2011の全ての箇条の適用を意図した図面を
描いてはいない。仮に,表題欄の中又は近くに“JIS
B 0024”又は“ISO 8015”と指示したとしても,
その内容はISO 8015:1985であることが前提とな
っている。ISO 8015の1985年版と2011年版とは
大きな内容の差異があるので,このJIS(ISO
8015:2011)が日本国内に浸透するまでの過渡期に
おける対応として,適用範囲に追加した。
過渡期が終わったと判断できる時点で,この規定
内容は削除するのがよい。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価:ISO 8015:2011,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 追加 ················ 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD ··············· 国際規格を修正している。
2
B
0
0
2
4
:
2
0
1
9